くわ田゛

    (2010.4.24)   更新 2010.4.25 
地図

山県市に昨年できたばかりの和食料理処「くわ田゛(くわだ)に行く機会があった。親戚からのお呼ばれで行ったのだ。完全予約制1日2組?限定というお店のため、大変ぜいたくな時間だった。

国道256号線の新道で山県市役所に到着する直前のトンネル手前信号を右折したそばに店があった。鳥羽川を渡る手前という静かなロケーションである。

2組限定というコンセプトのため店構えは平屋。瀟洒な佇まいである。



玄関を入って驚いた。正面が中庭のような吹き抜け空間にしてあって大きな窓の向こうには芽吹いたばかりの出猩々モミジ(でしょうじょうもみじ)がある。真ん中に岩を配して互い違いの敷石で窓辺まで行けるようになっていた。

左右にあるお部屋は掘りこたつ式の和室でゆったりとした個室になっていた。


※春に出る新芽が猩々のように赤いので、出猩々モミジと呼ばれるようになった。
玄関正面の中庭



部屋とかお庭の様子とか撮りたかったが、お呼ばれであるので、色んな撮影は控えたので写真はない(^^;)

料理はその時々の旬のものを生かす献立だそうで、日によってウェブサイトに載ってるメニュー通りではないようだ。

最初の付出しは「そら豆・ごま麩焼き・後なんだったか?」写真撮らなかったから覚えてない。

次に出たのが 「焼き長芋 雲丹のせ」

長芋とかウニという食材のわりにさっぱりとしたお味だった。
焼き長芋 雲丹のせ



そして次あたりで出たのが 「あなごの稚魚の酢の物」
きしめんのようなツルツルしたものに白魚みたいな小さな目が付いていた。
写真は撮り損なったのでない(ー_ー)


次が写真の 「きんきの煮付け 」。

キンメダイの煮魚である。佃煮とか甘露煮が早めに出ることはあるが、こういう暖かい煮魚が刺身より先に出てきたのには驚いた。甘辛く煮てあって美味しかった。手前にある白っぽいものは豆腐である。
きんきの煮付け



そして、いよいよ 「石鯛、シャコ、さよりのお刺身」である。

寿司ネタではどれも見たことがあるものばかりなのだが、シャコやさよりを刺身そうろうとして食べるのは初めてである。

また、添え物として青ジソのほかにユキノシタの葉が付いているのにも驚いた。ユキノシタの味はワサビを効かせ過ぎたせいかハッキリわからなかった。
石鯛、シャコ、さよりのお刺身



次に出てきたのが「鴨肉の炙り焼」

美山のバルバリー鴨だろうか?牛肉かしらんと思ったくらいサッパリした味だった。添えられたマスタードの風味も覚えてないくらいでチョッと惜しかったな。

プチトマトのカットの仕方と添えられた葉が顔のようで遊び心を感ずる。
鴨肉の炙り焼



次に出てきたのは「車海老の黄味煮」。
身の煮物に行く前に、身をむいた殻を焼いて別に出してくれた。皮をむいて脚のあたりを食べると美味しいとのことで、確かにうまかった。そして海老の身を卵とじにしてあった。ちょっとした手間だが味がまろやかになっていた。
車海老の黄味煮と殻を焼いたもの 殻を焼いたもの
車海老の黄味煮



次は「さざえのエスカルゴ風」

エスカルゴじたい賞味したことがないので、どこがエスカルゴ風なのかわからなかった。サザエは醤油でそのまま焼いた壺焼きが一般的なので、その感覚からすると、辛苦いというお味だろうけれど、苦味は少なく、少々醤油辛いという感じだった。
さざえのエスカルゴ風



最後のご飯も「桜海老ご飯」
もちろん、それなりに美味しい。というか色々と凝りすぎていて、そのままのものが恋しい気分になったくらいだった。

デザートはイチゴとキウイフルーツ。

場所と食材それぞれに楽しめる料理屋さんだった。
桜海老ご飯



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