崩野峠(くえのとうげ) 916m (2011.5.24)  地図 2.5万図

宮崎県高千穂町河内ー高千穂町五ヶ所
宮崎県高千穂町河内と高千穂町五ヶ所の間にある県道8号竹田五ヶ瀬線旧道のトンネル峠である。

高千穂町中河内地内で国道325号線から県道8号線に入る。
国道325号線から県道8号線に入る(真っ直ぐ行くのが8号線)



峠道は2車線、快適な道である。

県道8号線の標識



それでも峠近くになると結構な傾斜になった。そして旧道との分岐があった。旧道も道幅は1.5〜2車線分あるが、落ち葉などで狭くなったように見えている。

けっこう急傾斜になる
旧道分岐 落ち葉で狭くなっている



そしてさすが急勾配。12%表示のところやヘアピンカーブも2ヶ所あった。

12%勾配
ヘアピンカーブ



そして峠には1車線幅のトンネルがあった。単なるコンクリート構造で「崩野隧道」の表示がトンネル上にあった。しかしこのトンネル、山をくり抜いたというより掘り割り(切り通し)が崩れてこないように道路上に覆いを被せたような感じである。雪国の峠にスノーシェッドが設けられているように。

峠はトンネル(河内側) 「崩野隧道」の表示
(五ヶ所側)



峠から五ヶ所側へ下りていく。五ヶ所側は屈曲は全くなく、すぐに新道と合流した。

五ヶ所側へ下りていく すぐに新道と合流
合流点



合流点から戻す刀で新道のトンネルをチェックした。新道は五ヶ所高原トンネルという名前で1998年10月に完成している。

五ヶ所高原トンネル(五ヶ所側) 五ヶ所高原トンネル(河内側)

しかし何で崩野峠というのだろう?旧道トンネルの名に「崩」の字は出てくる。では「くえ」とは?
地名語源辞典(山中襄太著)によると、『くえ【久江、久恵、久延】』とは急斜面に岩や土が薙ぎているところ。崖崩れ。崩(クエ)はクエルすなわちクズレルこと。とある。やはり旧道のトンネル形状が関係しているようだ。



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