金比羅峠(不動峠) 818m (2002.8.29) コレクションNo.

群馬県月夜野町前山−高山村中山
旧三国街道の峠で、月夜野と高山村を結んでいる。

発坂峠から下りてくると、月夜野町前山の集落のそばに中部北陸自然歩道の標識がある(446m地点)ため、道はわかりやすい。
りんご畑の急坂を登っていく。道は林道前山線、路傍に馬頭さんが2体。

りんご畑から山に入る地点に分岐点があり、山の神の祠がある。そこは右へ進路をとる。
道は送電線を巻くように登っていく。基本的に尾根筋道なのだが、急坂を上がるためにクネクネ曲がる。でもこの道には木陰が多いし、中腹(520m、1.6km地点)に水場もあるのでとても嬉しい。

また670m、3.1km地点付近には東屋風の展望台もあって、新幹線や北方向の展望が素晴らしい。
展望台の先で金比羅宮の標識が現れるが、まずは峠へ向かう。峠は軽い切り通しで峠名の標識があった。
月夜野町側に、また金比羅宮への標識があった。草付き道だが、0.2kmらしいので行ってみることにする。
入り口の草付き道は、だんだん4WD車のタイヤ跡が付くような泥濘道に変わっていく。それも程なく尾根筋の乾いた道になる。しかし、なかなか目的地に着かない


結局標識に書いてある3倍、600mほど辿ったところに金比羅宮はあった。
嘉永6年、長岡藩の殿様が江戸に向かう際、風光明美なこの場所に旅人の道中安全を願って金比羅宮を建立するよう命じたのだという。今は木が生い茂ってしまい、往時を偲ぶよすがはない。
峠まで戻って高山村方面にダウンヒル。下りだしてすぐに福守権現がある。可愛い朱の鳥居と男根石が奉ってある。
さらに下ると赤根峠との分岐点に至る。そのまま下れば赤根峠のトンネルに出る。
トンネルからは旧三国街道の道筋を拡幅した道を下るだけ。
ちなみに左は中山宿、新田の本陣跡