小松屋の坂 544m (2005.4.10) 地図
岐阜県恵那市岩村町富田から恵那市岩村町の間にある岩村街道の峠である。
富田地内の常夜燈(そばに馬頭観音さん)を過ぎて少し行くと、小松屋の坂にさしかかる。富田地内の常夜燈(12:52)
坂の手前に信州安曇野に多い双体仏があった。岐阜県ではきわめて珍しい石仏である。白壁の土蔵から左へ入る。この土蔵の家が坂の名になった小松屋である。今はタバコ屋であるが、昔は茶屋・旅籠を営んでいたという。
双体仏(12:57) 小松屋(12:58)
緩やかな坂を登り切ると、岩村の街はすぐそこである。頂上にあるいぼ石は織田信長の叔母(世に言う女城主)の墓ともいわれている。
頂上付近(13:02) 頂上付近のいぼ石(13:02)
坂を下り町へ入ると、城下町の古いたたずまいが残っている。「右みたけ道左なこや道」と「岩村よりなこやへ」と刻まれた道標も町の辻に健在である。
岩村・古いまちなみ 道標
岩村城址に行ってみた。一般的には織田信長の叔母・女城主の里として有名だが、江戸時代は松平・丹羽ら譜代大名の居城となっていたそうである。平和な江戸時代は山城の必要性がなくなり、城主は山麓に藩主邸を造って政治を行うようになった。これが現在見られる太鼓櫓(復元らしい)付近である。
岩村城址 岩村城址