恋路峠(小路峠)  670m (2005.6.19) 地図 

長野県大桑村野尻−南木曽町柿其(かきぞれ)
長野県大桑村野尻と南木曽町柿其の間にある峠で、与川道を探索した後、車を回収するために越えた。
木曽川の対岸・野尻宿側から見た峠


中山道野尻宿から木曽川河畔まで降り、阿寺橋を渡る。木曽川支流の阿寺川(注)にかかる橋を渡って読書ダム湖沿いに阿寺の集落へ入る。

上流に阿寺渓谷があり、森林鉄道が走っていたという。
阿寺橋を渡る(12:35)



阿寺の集落を過ぎると、温泉施設フォレスパ木曽「恋路の湯」がある。峠道は施設の駐車場を通り、奥の体育施設横から林道恋路峠線に入る。
恋路の湯(12:44) 体育施設横から林道へ(12:45)



林道を登ると阿寺温泉の源泉があった。源泉の碑まで作ってあって、大桑村としての力の入れようがわかる(^^;)。さらに登ると旧道山道の入り口があった。「熊注意」の看板が不気味ではあるが、自然歩道の道標もあるので入るのにためらいはない。
阿寺温泉源泉と源泉の碑(12:53) 旧道山道への入り口(12:56)



山道は湿っぽい道だった。しかし谷川には木橋もかかっていて整備はされている。木橋を越えてから道は狭めになり傾斜がきつくなった。
山道(12:57) 木橋(12:58)



勾配はそこそこなのだが、如何せん、与川道の探索の疲れから途中で息が上がってしまい、峠直下で10分近い大休止をとった。再スタートしたら直ぐ峠だったので笑ってしまった(^^ゞ
(13:30) (13:30)



峠には立派な石碑が建立されており、長野県知事吉村午良の名前がある。現知事ヤッシーこと田中康夫の前任者で長野五輪の立役者である。裏を見ると「恋路峠はいにしえの小路峠に由来する」と唱ってあった。

横に安曇野に多い双体仏も作ってあったが、最近の作のようだ。そして峠の仏さまは石碑の隣にある祠の中におられる。延命地蔵菩薩とのことだが、地蔵さんというよりも観音菩薩に見えた。
峠の石碑(13:35) 双体仏(13:35)
延命地蔵菩薩(13:36) 恋路峠展望台(13:37)



峠には展望台もあって、野尻宿が見下ろせる。またすっきりと晴れていれば中央アルプスが見えるとのことである。
野尻宿(13:40) 展望図(13:40)



南木曽町側にも旧道山道はあったが、邪魔くさくなって林道をそのまま下ってしまった。柿其渓谷の吊り橋(恋路橋)などの見どころもあったようだが、パスしてしまった(--;)

麓付近に写真のような水路橋があった。案内看板を見てびっくり。読書発電所・桃介橋とともに国の重要文化財に指定されているという。桃介橋はだれもが注目するけれど、こんなところに文化財が残っているものなんだなあ。
柿其水路橋(14:07) 重要文化財の看板(14:08)