狐子坂(きつねざか) 110m (2008.11.29、以前に何度も) 地図 

京都市左京区松ケ崎東池ノ内町−松ケ崎高山
京都市左京区松ケ崎東池ノ内町と松ケ崎高山の間にある市道宝ヶ池通りにある峠である。道の名前からもわかるように宝ヶ池・国際会議場へ通じる道路にある坂道である。

学生時代を上賀茂神社の近くで過ごしたし、身近な場所だったが、名前があるとは知らなかった。地図を見ていて発見した。このページが詳しく書いてある。五山送り火(大文字)の1つ「妙法」の「妙」がこの坂の西側にある。
宝ヶ池のトンネル



宝ヶ池公園の駐車場に車をデポして走り出す。宝ヶ池公園前のバス停付近が峠である。ここから道は下る。下りだしてすぐに分岐がある。旧道と新道の分岐だ。旧道は山沿い斜面をトラバースして下りていくが、新道はその旧道をショートカットして麓までカーブして下りている。当然その間は高架でつないでいる。旧道の入り口には車止めがあり、歩行者・自転車専用道として活用されているようだ。新道の先には朝の京都市内が見えて気持ちがいい。でも当然私は旧道を行く。だって思い入れが強いからだ。

宝ヶ池公園前バス停、ここが峠にあたる 旧道と新道の分岐



大学1年から2年の春休み。私は玄琢自動車学校に行っていた。車上教習には色んな先生がいて、
「車の運転は人間の性格が出る。おまえは落ち着きがない。実生活でもダメやろう。」
な〜んて、いけずな先生もいれば
「桜が咲いてる時季に教習できるなんて最高だぞ」
と毎回言ってくれる優しい先生もいる。

生徒としては同じ習うなら優しい先生の方がいいに決まっている。どうやったらこの先生に当たることができるだろう?一緒に入学したサイクリングクラブ仲間がとうとう探り当てた。車上教習申し込み時の2番目に並べば、この先生の教習に当たるというのだ。事実そうやって何度もその優しい先生に当たることができた。そんなこととはつゆも知らない先生いわく、

「おっ!おまえ、何度も俺と一緒になるなあ!」
知らぬが仏。いや仏に会いたいからそうしているのである(^^;

その優しい先生が路上教習でいつも愛でていた桜並木があった。それがここ狐子坂の桜並木であった。冬なので葉っぱも落ち、桜のさの字も写真ではわからないけれど、とても懐かしかった。

新道 旧道の桜並木



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