京都北山雪遊び (2003.1.26)

     更新 2003.1.30  地図
平林道への崖道を手渡しリレーで自転車を引き上げる
発端はまえださんがレオナルホドさんの掲示板で
京都北山を積雪期に走ってみましょう。
という呼びかけからだった。

私も学生時代に鞍馬の奥の花脊峠から杉峠、大見尾根
というコースを積雪期に走ったことがあって、尾根筋から
琵琶湖が見えて感動した覚えがあったので
とても懐かしく一も二もなく飛びついた。

しかし今年は雪が多いということで
宝ヶ池−鞍馬−百井−花折−大原−宝ヶ池
というコースで行われることになった。








・・・・・
コース
宝ヶ池−鞍馬−百井峠−百井−平林道−平−(花折峠)−大原−(江文峠)(繁見坂)−宝ヶ池
CAST
CAST 自転車
ドタ参ガイド、ワシはGTさん GT MTB
走る人間コアラ、m-kojimaさん BS・ネオコット MTB
クラシカルエレガンス、UGの兄♭♭♭さん アルプス・クイックエースランドナー
映像の魔術師、レオナルホドさん KUWAHARA MTB
浪速のぼやきマン、加茂屋さん KUWAHARA MTB
ヘッディング、りくさん cannondale ジキル MTB
ヤングスタイリスト、omasaさん Jamis MTB
ヤングサイクリスト、前川さん シュイン MTB
コースリーダー、まえださん FUEL 98 MTB
私こと ナワ〜ルド@峠おやじ cannondale MTB
※称号は勝手に付けさせて貰いました m(_._)m
本編 
前日に中京圏のm-kojimaさんと一緒に宝ヶ池に乗り込む。朝7時過ぎ、お約束のブツを手渡すべくワシはGTさんがやってこられた。「行けるとこまでで良ければ参加する」とのドタ参表明で心強い先達さんが我々に同行してくれることになった\(^o^)/

そのうち三々五々参加者が集まってきた。遅れ気味に到着した、りくさん、京都駅のガード下で車の屋根に載せたMTBがガードにキスしたとかヘッディングを食らわしたとかでサドルを調整されていた。

市原のコンビニで食料を補給し、鞍馬から花脊峠へと登る。雪景色とはいえ、登りでは薄着にならないと暑い。休むとみんな身体から湯気が上がる。ちょいとした温泉おやじだ。でも今日は陽があるので湯気もそれほど盛大ではない(^^;)
           花脊峠の途中
   人間コアラ、m-kojimaさんも温泉おやじに



登るにつれて周りの雪が深くなり、道にも雪が現れる。でもこの辺りは車が踏み固めているのでシャーベット状である。

ところどころ凍結しているところもあって下手にトルクをかけるとスリップする。慎重に登っていくうち百井別れに到着した。
       百井別れ(ももいわかれ)            レオナルホドさん



百井別れから百井峠までは劇坂が続く。初めのうちこそ乗っていったが、一度スリップするともうダメ。次々に下りて押し一徹に・・・でも押しても転びかけるほど路面はスリッピィになっていた。しかし唯一の学生、前川さん、結局乗って上がったそうだ。若さだねえ。
百井峠の途中UGの兄、りく、レオ、omasa、まえだ、GT、前川さん



峠近くのお地蔵さんを過ぎ、百井峠から度胸試しのような急坂をダウンヒル。こういうとこは下手にブレーキかけるより車輪が回るのに任せて下りた方が危なくないんだよね。
               百井峠



百井の集落まで下りるとさすがに人里、雪も除けてある。そこから北山クラブの山小屋まで百井川沿いに下っていく。

北山クラブの山小屋前の路上が乾いていて、日当たりも良く、時間的にもランチタイムであったので、昼食をとった。
            百井集落                 昼食



そこから少し先、京都修道院村の施設から道はダブルトラックとなり、本格的な雪遊び区間が始まった。
      京都修道院村付近(先頭は前川さん)      この程度なら浅いもの



雪の深さは膝上まであり、全体に下り勾配とはいえ乗れる所は殆どない。

しばらくアップダウンを繰り返すうちに、朽ちているという丸木橋が出てきた。朽ちているうえに雪が乗っている。こんなとこ渡れたもんじゃないので、谷へ下りて向こう岸へ這い上がった(~_~)
            深雪に苦戦            朽ちた丸木橋



さてこのダブルトラック、そのまま行くと皆子山へ行ってしまうので、途中からシングルトラックへ入って(スイッチバック状に下りる)、皆子山からの尾根を軽く越える。越えたところに平林道への渡河地点がある。

渡河地点といっても両岸の大岩の間に幅30cm強の橋が架けてあるのだ。しかも我々が下りていったとき、その橋には雪が高々と積もっていた(--;)

さあ、どぉしよう!!川を渡るには膝上くらいの流れがあって深すぎるし、少し下流に跳び渡るには危険そうな雪が積もった岩が点在している・・・
   GTさんの後ろにあるのが実は橋なのだ



下流の飛び石まで苦労して近づいている間にm-kojimaさん、なんと橋の除雪を敢行。やり遂げてしまった。

早速除雪された橋をみな恐い恐いといいながら渡る。私はこの程度のところでは楽しさの方が勝ってしまうのでカメラマンさんのリクエストに応えて往復してしまった(^^ゞ
        m-kojimaさん奮闘中  恐いよー、おかあちゃ〜ん!(まえださん)




一難去って、また一難。林道は10mくらいの崖上にあるのだが、そこへ登る道が見つからない。ドタ参ガイドGTさん、木に巻き付けられたテープを頼りに道筋を見つける。さすが地元民だ。

しかしそこは自転車を手渡しで押し上げ、引きずり上げねばならない崖の道だった。
平林道への崖道を手渡しリレーで自転車を引き上げる
      皆で自転車を手渡しリレー(手前から加茂屋、GT、りく、前川?、まえださん)




何とか全員の自転車を林道まで引き上げてみると・・・ガーン!林道とはいえ、今までより深い雪の道が続いている。

花折の国道まではまだ3.5kmもあるけれど、ここまで来たら突破するしかない。幸い人間は10人いるので先頭交代でラッセルしながら進むことにした。
          平林道に出たところ           平林道(前川、まえださん)



先頭がばてて、後ろに後退すると自分の番が近づいてくる。初めて先頭になるまでは興味津々なのだが、先頭になった途端「何?この感触、雪から足が抜けへん(~_~)」それに雪が深すぎて、次の一歩へ行く足も雪中を進むのでまるで水中ウォーキングをしているようだ。

100mもラッセルすると、バテバテになって後退させてもらった。ところが最後尾について人の後を歩くとメチャ楽!!ほんま、お気楽・極楽気分。だから先頭が交代しながらダンダン自分の番が近づくと次からは何とも嫌な気分に襲われたものだ(ー_ー)
   休憩中 (私ゃ、まだ後ろの方だヨン♪)



なかなか国道に辿り着けず、薄暗くなってくる頃、やっと平の集落に辿り着いた(16:00)。雪道を突破するのにほぼ4時間かかった勘定である。

民家から出てきたおじさんと会話。「なにっ!百井から雪道を抜けてきた?よーやるわ、わしゃ10万円貰ってもやらん」
抜けてきた我々でさえもそう思う。あほか気違いの所業や。でも楽しかったな。
             平の集落



日暮れが迫ってくるので花折峠はパスしてトンネルを行くことにする。しかし旧道への入り口を見ると、我々が計画したことをあざ笑うようなガードの堅さだ(ー_ー)

途中越えもトンネルを使い、料金所で待っていると加茂屋さん、パンクの報。賞味期限切れのタイヤのせいだとか・・・

その後、計画していた江文峠も繁見坂も越えずに宝ヶ池まで戻ってきたとき、辺りは真っ暗になっていた。

しかし、久しぶりの雪遊び、膝までつかる雪の中、予想もしない集団ラッセルなど楽しかったな。参加された皆さん、みんなの力で乗り切れた雪遊びでした。本当に感謝、感謝に堪えません。またいつの日にか、遊んでください。ありがとうございました。
         途中トンネル料金所




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