川原越(かわはらごえ) 600m (2002.12.15) 地図

岐阜県養老町津屋−三重県川原
ヤマヒルとマムシの巣、川原越は養老山地にある。

国道258号線から養老の滝方面、県道58号線、南濃関ヶ原線へ入る。二の瀬越への道を過ぎて道が高みに登った辺りがアクセス地点だが、車で走っていてはうまく補足できない。

仕方ないので近鉄養老線の美濃津屋駅まで下りていく。駅付近に未舗装の広い駐車場があったので車を置いてアタック開始。本日はFサスミニベロを山サイに試用してみる。
近鉄養老線、美濃津屋駅前(9:40)



県道58号線、南濃関ヶ原線まで登るとアプローチ点は喫茶「ヒサシ」の角であった。ここから奥に入り、団地の裏を登っていくと直ぐにダートの急坂になる。林道臭い分岐を右にとって直ぐに養老の滝方面からの東海自然歩道が合流してくる。
県道58号線、南濃関ヶ原線呉湖の分岐点



次の林道分岐を右にとって登っていくといきなり「マムシ、ヒルの棲息地注意!」の看板を発見。体感温度が一気に下がった(~_~)。それでも急な登りで汗が吹き出てくる。アンダーシャツを脱ぎ、素肌に長袖ジャージという出で立ちになっても吹き出る汗は容赦なく山道の暖かさが身に浸みた(--;)

倒木付近からは階段になった。標高210mあと13.km地点。ほとんど担ぎだ。
   「マムシ、ヒルの棲息地注意!」の看板



志津南谷の斜面を詰めて、一度谷を横切ると尾根道の急登セクションになる。階段といっても段差は50cm近くあるので膝の力だけでは身体が持ち上がらない。

踏み出した脚の膝を片手で支えたり、手すりやトラロープの助けを借りて一歩一歩伸び上がっていく。しかし暑い盛りでなくて良かった。こんなところで階段に手をつくとヤマヒルの格好の餌食なんだそうだ(~_~)
  谷を横切り斜めの階段を尾根道へ        尾根の階段道



峠の鞍部が見えてくる所に崖崩れ箇所あり、慎重に突破する。その後何個か小さな谷をトラバースしながら登っていく。相変わらず階段の段差がでかい。540m付近で残雪発見。11:30。あと少しだ。道にはモミジの葉っぱが散り敷かれ、紅葉どきだったらどんなにきれいだったろう。1ヶ月遅かった。

道の脇には不自然な石積みがあった。急坂の途中に設けられていて展望が利くところを見ると茶屋だったのか?世が世ならば賑わしい場所だったかもしれないなあ。
        崖崩れ付近        茶屋跡?付近



つづら折れの階段道を通って峠に到着。11:50。何とか12時までには到着できたが2時間近くかかっている。殆ど直登に近い急な登りだし、自転車付きなのでハイカーの倍近い時間がかかっている。

峠には「おんさい美濃の国」や「マムシ、ヒルの棲息地、注意」の看板が立っている。でもそれを上回る濃尾平野の絶景。それはヤマヒルやマムシがいても坂が急でも仕方ないわいと思わせるものだった。
              川原越                川原越



峠のテーブルセット(^^;) で昼飯をとっているとウエストバッグのハイカーが追いついてきた。彼は峠の十字路を二の瀬越、庭田園地方向へ消えていった。
    「おんさい美濃の国」の看板                川原越



峠は強風が吹き抜けていた。昼飯を食ったらさっさと退散だ。下りは三重県側へ。養老山地のセオリーどおり緩やかな坂を下るのだ。おまけに峠直下まで林道が来ている。

どうも標識を見ると悟入谷林道みたいだ。それなら5年前に多賀から縦走したことがある。もう覚えていないけれど・・・・
峠下の林道合流地点



東海自然歩道は峠直下でまた林道と離れて別ルートを辿る。もう一度合流するが、峠名の元となった川原の集落で合流することとなる。
再分岐



東海自然歩道と別れてしばらく下り、登奈伊尾谷の狭窄部にさしかかると崖が崩落していた。道が塞がれてるだけでなく、少し下の川まで崩落が達している。道理でオフロードバイクが戻ってくるはずだ(~_~)

幸い歩いて越えられるほどの道筋が付けてあったため自転車を担いで突破できたが、ヒヤヒヤものであった。
崩落部(下流側より)



林道のゲートまで下りてきて、ほっと一息。脇に少しスペースが空けてあるため2輪車は出入り自由である。そのため崩落しててもオフロードバイクが入ってきていたのだ。

その後、川原の集落まで下り、二の瀬の集落から二の瀬越え経由で戻ることにした。
              再分岐