唐戸峠(室生峠) 355m (2002.1.20) コレクションNo.878 地図

奈良県宇陀郡榛原町赤埴−宇陀郡室生村室生
女人高野、室生寺へ参詣する道の途中にある峠。

伊勢本街道の宿場町高井から入る(8:00)。町の外れで伊勢本街道と分岐してまずは仏隆寺を目指して矢谷を遡っていく。ここらはNHKの連ドラ「あすか」のロケ地にもなったという棚田の美しい所だ。。
棚田の間を登っていくと、仏隆寺の駐車場に到達する。そこから辻のお地蔵さん、五百度礼拝の石碑を通って階段を登っていったところがお寺である。

冬枯れた芝と葉を落とした大木の間にある階段というアンサンブルがとてもいい。
さてここから峠へは劇坂の連続である。途中まで舗装してあるが、デコボコのコンクリート舗装(写真とは違うよ)であるため仏隆寺を同時にスタートした登山者と同じスピードでしか走れない。

ダートに変わったのを機に私の方が下りてしまった。押しになった途端、かの登山者が先行し、残された者の悲哀を感じることになった(T.T)
そのまま押しで峠に到着(9:40)。峠には役の行者の石像が祀ってあり、反対側には作業小屋風の休憩所があった。

峠の写真を撮影している間に例の登山者はジャケットを脱いで稜線縦走に出発していった。

室生側はダートがかなり長い。でも非常識な勾配ではない。途中、荷阪峠に浮気(峠までピストン)してから、また下った。
腰折地蔵辺りから舗装に変わると同時に劇坂になった。そして室生寺までは一気の下りである。谷底が見えるような下りだ。写真を撮る余裕もなしに下ってしまった。

この峠、例の「峠の表裏理論」を証明しているような構造である。即ちアクセス側である高井からは棚田の谷を詰めていき、仏隆寺から一気に劇坂を峠まで登る。

そして室生側は腰折地蔵の手前で再度小ピークを越えてから室生を目視しながら、尾根筋?を一気に下りていく。理論を画に描いたような所であった。