火打峠(上之保) 260m(1998.4.12,1999.3.22、2001.10.28、2004.5.22) 地図 2.5万図

岐阜県郡上市八幡町小那比(おなび)−上之保村火打
郡上市八幡町小那比と上之保村火打の間にある小さな峠である。

上之保村役場付近から津保川の支流小那比川の谷を遡る。道の分岐から少し行ったところに宗教法人の「日本教本部」がある。豪華な門構えであるが「写真撮影禁止」とかえらく排他的である。
日本教本部(12:42)



その付近にあった写真の看板も火打坂トンネルの開通によって、撤去されているみたいだ。

実際小那比の中心部まできれいな2車線道路が完成してしまっているので、山里の雰囲気がかなりぶち壊しになってるのは否めない。
2001.10.28の写真



で、これが峠全景。
もともと小那比川の狭隘部を回避するために山の鞍部を乗っ越した峠である。しかし
火打側の峠道は集落から直角に曲がって山に取り付き、急激なヘアピンを2度かまして登る過激な造りである。

しかし気にいらねえ、上の峠は「火打峠」って看板もあったのにトンネルができたら「火打坂トンネル」に格下げするとはどういうことだ?
トンネルと峠(12:59)



昔のように峠に登ってみる。トンネルができて、ほんの2・3年、使われなくなった峠道には落ち葉がたまっていた。そのうち廃道になってしまうのだろうか?

峠に着くと、また辛い現実があった。林道の峠にある看板ですら「郡上市」に替えてあるのに、ここは「八幡町」のままだ。その脇にひっそり佇むお地蔵さんも草に覆われて、うっとおしそうである。
昔の峠(2001.10.28) 峠(13:10) 峠のお地蔵さん



もっとも、この車道峠じたいが旧道の横をバイパスして造ってあるようで、切り通しも比較的新しい。前はもう少し西にあったようである。小那比側の道はまだきれいだが、やはり落ち葉がたまっていた。こちらもダウンヒルは少しだけ、小那比川の谷ともすぐ再会できる。
小那比側の峠道