出石街道峠(いずしかいどうとうげ) 370m (2017.5.19) 地図 2.5万図

兵庫県豊岡市出石町(いずしちょう)上村(かみむら)-養父市(やぶし)奥米地 (おくめいじ)
兵庫県豊岡市出石町上村と養父市奥米地の間にある県道255号上村養父線の峠間にできた林道?の峠で、出石藩主・仙石氏が参勤交代に使った出石街道の峠だという。

もともと地図には載ってない峠で、鯵山峠のあとでカカナベ峠に行こうとして越えたサミットにこんなものがあった。六地蔵ならぬ八地蔵である。しかも一列に並んだ向こうにある石碑は・・・なになに?
八地蔵と・・・    


「峠だぁ!」
偶然発見したため豊岡側の画像はない。名前からして県道不通区間に林道を開削したとき造成者が安直にネーミングしたものと思われる。

この石碑を見るまで出石が仙石氏の藩ということをわかっていなかった。仙石氏といえばマンガ「センゴク」の主人公、仙石秀久の子孫。史上最も失敗し挽回した男で秀吉の島津征伐に失敗して改易されたが、北条攻めで復権。徳川秀忠・家光の信頼のもと信州上田のあと、息子が出石に転封されて明治に至った。その転封時に信州から蕎麦職人を伴ってきたのが出石蕎麦の発祥といわれるから面白い。

出石街道峠の碑
仙谷候 駕籠置石   


峠には養父市と豊岡市の標識があった。上の石碑類は養父市側にあった。駕籠置石のリアルな存在場所から言っても養父側の造作のように思う。養父側の麓地名「米地(めいじ)」を「三江路」と 中世の文書が表記したとか音読地名と表記漢字の関係など非常に興味深い。そして出石街道という呼び名が当時使われていたかどうかわからないが出石街道峠という安直なネーミングも造作者の有名志向がうかがわれて面白い。

出石街道峠  
   


峠から下りだす。五合目のお地蔵さん付近に「出石街道開通記念碑」が立ててあった。やはり造作者は養父市側のようである。出石側には何もなかったもん。ちなみにこのお地蔵さん一合目まであった。そして麓の奥米地には福祉バスのバス停があった。テレビの「バス旅」などで重宝するやつだ(^^;)

下りだす なぜか五合目のお地蔵さん
出石街道開通記念碑 麓の奥米地



 | 峠コレクションへ |