石割峠 695m (2002.1.19) コレクションNo.869 地図

奈良県宇陀郡榛原町(はいばら)高井−宇陀郡室生村上田口
榛原町と室生村の間にある伊勢(参宮)本街道の峠である。

榛原から高井までアクセスする行程でも不動堂からは川沿いの狭隘部を避けるために少し高度を上げ、民家の裏庭から山林の中を行く道などがあった。

高井は女人高野の室生寺へ行く道筋との分岐点でもあったので小さな宿場町の風体を為していた。伊瀬本街道の地図看板から道標に従って旧道に入る(9:30)。
すぐにコンクリート舗装の滑り止めがついた劇坂との分岐点が現れるので、標識どおりそちらへ入る。
石垣の家をかすめて登っていくとダートとの分岐点にさしかかる。伊瀬本街道の標識はこれまた条件の悪い方であるダートを指している。

ダートに入ってすぐ諸木野(もろきの)の関所跡が現れる。関所の歴史やら信長が周りの関所を廃止した話やらが解説してある。要約すると規制を撤廃し交通を円滑にすることで経済を活性化させたというわけで現代に通ずる話である。
諸木野の集落では道はクランク状に折れ曲がったり、民家の庭先から別の家の裏塀づたいに山際をトレースしていく。下の方を通せばもっと楽ちんな道なのに面白い限りだ。

集落を外れると林道に出る。旧道らしからぬ林道を登っていくと、いよいよほんまの山道に行き当たる。さすがに乗車は無理なので押していく。途中の岩場でちょっとスリップした。なるほどoookaさんが言ってたポイントはここだな。SPDでは確かに辛いかも知れない。私は今回プラスチック製のトゥークリップ・ストラップに普通のシューズで行ったので怖いのはここだけだった。
道にはモトクロスバイクと思しき深い轍がついている。自分の足で登ってこいよな。情けない。と思ってる間に峠に着いてしまった(10:50)。木の看板に峠の名前が書いてあった。

峠からの下りは乗ったり押したりで林道に出る手前に劇坂シングルトラックと丸太橋があった。しかし下り乗車の際はSPDの方がペダルを押さえ込めるだけ怖くないと思った。

上田口の出合にある製材所入り口付近で昼食にした(11:20)。