日見峠  244m (2004.11.28) 地図 

長崎市本河内御手水−長崎市芒塚町(すすきづかまち)
長崎市本河内御手水と芒塚町日見の間にある旧長崎街道の峠である。日見側が急坂で「西の箱根」といわれるほどの難所だという。

日見峠には現在の国道34号線をはじめ色々な道路があり、入り口がわからず、ウロウロした。迷ったあげく旧国道34号線を見つけ、トンネル脇に旧街道の入り口を発見した。
旧トンネル、左から直上の階段が旧街道(11:31)



急角度の階段を登っていくと、町名にもなっている芒塚(すすきづか)の句碑がある。
芭蕉門下・向井去来が生まれ故郷、長崎の知人とここで別れる際に詠んだ句
「君が手もまじるなるべし花薄」
を刻んだ句碑なので芒塚というようだ。
芒塚(11:37) 芒塚横の石畳階段(11:38)



階段が終わると、トンネル横から登ってきた車道と合流する。そこに大きめの馬頭観音さんがあった。
合流地点の馬頭さん(11:44)



車道を少し登ると、車道の峠に到達する。手前の道標を見ると、ここは明治に切り下げられた明治新道で、上に日見峠があると表示してある。右へ登ると昔の峠があるらしい。
車道の峠。右が日見峠と矢印がしてある(11:46)



コンクリート造りの細い急坂を登る。日見側の景色が素晴らしい。日見峠関所跡の道標付近が峠らしいが、そこから先は直進できない。長崎市の水道タンクが占拠しているからだ(--;)
日見側(11:47) 日見峠関所跡(11:50)



で、水道タンクの上を迂回し、石神地震神社の前から明治新道へ下りた。
石神地震神社(11:55)



明治新道を下り、新茶屋之跡石碑のところから旧街道へ入る。長崎側の旧街道はコンクリートの階段とスロープが併用された道だが、歩行者と二輪車しか通ることはできない。
新茶屋之跡石碑から旧街道へ(12:01) 旧街道(12:04)



日見側に較べれば緩いとはいえ、自転車に乗るにはデンジャラスな長崎側の下りを楽しみ、日見トンネルに出てきた。

このトンネル、石組みの外観といい、なかなか風格がある。それもそのはず、大正時代の長大トンネルとして伊豆の天城隧道のように文化財指定されているという。
日見トンネル、長崎側(12:07) 日見トンネル