古津峠(ふるつ) 250m (2002.2.24) コレクションNo.905 2.5万図

岐阜市古津−岐阜市中川原

        登り口付近
長良川鵜飼いの御料場(宮中への献上鮎を採る所)である古津から松尾池までの山越の展望区間である。

古津の大蔵山トンネル(有料)入り口付近から山道に入る。山の東斜面をスイッチバックしながら登っていくと、大蔵山トンネルや長良川、千鳥橋などが見えて、気分が良くなってくる。
尾根筋まで来ると道はストレートになり、麓を展望しながらの道行きとなる。長良川が木の間越しに見えて気持ちがよい。

しかし傾斜はだんだん急になり、岩場や鎖場が現れる。自転車も担ぐ場面が出てくる。
平坦になった所で長良川を挟んで金華山(稲葉山)と岐阜城(稲葉山城)が見える。濃尾平野北辺に屹立する名城、名山である。金華山の向こうには雪を被った霊山もうっすらと眺められる。
長良川越しに見る金華山と岐阜城(東海自然歩道、古津峠)
      中央が金華山、天辺にポツッと見えるのが岐阜城
さらに登ると展望台風にテーブルと椅子があった。ここでは伊吹山も見えた。峠(250m地点)はもうすぐだ。しかし案の定標識はない。だってここは本来山頂というべきであって、鞍部ではないのだ。

長良川と反対方向には鞍部に相当する窪みがあって、林道ができている。そちらも2度履修済みであるから、ここを峠としてカウントするのに良心の呵責はない。

         頂上部
さて下りだすと覚えてたとおりのクネクネのシングルトラックになった。先代パスハンでは少しは乗った区間である。ガード付きかつトップチューブが高い現行機では乗る気にもならない。結局全て押しになってしまった(T.T)
岩場を過ぎ、最後のシングルトラックを終えると、林道との交差点に来る。ダブルトラックになったし、やっと乗れるようになる。東海自然歩道との交差点までデンジャラスな下りをこなす。交差点から少し登ると萩の滝という小さいながらも風雅な滝がある。
さらに道を下って、松尾池に至る。松尾池は明治時代に木曽三川分流工事をしたオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケが作ったという。松尾池といわれるようになったのは松尾国松岐阜市長が昭和7年に改修工事をした後にそう呼ばれるようになった。

池の畔には合掌造りの家を移築した料理店があって、雰囲気が良い。しかし改めて通ってみると松尾池側の方が急なように思われる。乗車率は全体でも5%程度であるし、松尾池側から登った方が良いのかもしれない。とにかく自転車はない方が楽しめる道であることだけは確かだ。