PL法(製造物責任法)でも製造物の欠陥により損害を被ったら損害賠償請求される世の中だ。自分たちが作った子供に製造者である親が責任を持たないでどうするのだ?
子供の頃、母のお友達に子供のいない夫婦がいた。そのお友達は母と一緒に買い物に行っても時間に無頓着で、15時頃ともなれば母は子供が学校から帰ってくるので「もう家へ帰ろう」って友達に言うんだが、子供のないお友達は「まだいいがね」って帰ろうとしないので、いつも母だけ帰ってくるのだそうだ。買い物でも子持ちの主婦は子供のものを真っ先に買ったり、少しでも安い物を買おうとするのに、そのお友達は自分のものしか買わないし、平気で高い物を買うのだそうだ。一事が万事、そのお友達は常識から外れていたり呆れることが多かったらしい。
それを聞かされるたびに思ったのは、人の親にならなければ(子供を持たなければ)一人前じゃないってことだった。私ゃ昔から早く大人になりたかった。自分の行動全てに責任がとれる身分に早くなりたかった。子供は・・・さほど欲しいとは思わなかった。でも子供がいないとこういう社会常識や人との共通認識も得られないと思い、自分が一人前になるために子供を作ろうと思った。そして作ったからにはその子供に責任を持たなければならないと思った。
奈良県田原本町の医師のところは長男が家に放火し母子3人を焼き殺してしまった。予想どおり、この父親は女ぐせが悪く、前妻との離婚は浮気が原因だった。前妻との間に長男と妹をもうけたが、離婚によって兄妹は引き裂かれてしまった。それだけでもこの父親は親失格なのに、その半年後に速攻で再婚している。その相手が焼死した継母である。この継母が浮気の相手だったかどうかわからぬが、一番可愛そうなのは当時6才くらいの長男である。こんな環境いじめにほかならない。
その後は報道どおりとしても、長男が放火したとき、この父親は当直勤務ではなく、またもや女とホテルにいたらしい。自分だけ楽しいことをやってるくせに、ふだんはICUと称して長男を缶詰にし暴力がらみで勉強を教えていたそうだ。長男だって拘留されながら論語を読むような子だから教養は高いだろう。でも教養を高めるのも憎っくき父親に強要されまくってはたまらない。そのくせ父親の下半身は常時放し飼い状態では説得力ないよな。
結論。この事件の原因は父親の責任放棄にある。つまり主犯は父親、長男は父親からのいじめに対する緊急避難・正当防衛としてやった共犯に過ぎない。人間3人殺したら死刑というのが相場らしい。この長男は未成年とか情状酌量はあるだろう。でもこの父親は子供がしでかした罪の責任とそんな風に追いやってしまった責任をとって死刑が妥当であろう。