熊野本宮への道3   地図          (2003.4.27)      更新 2003.5.11


コース

請川−川湯−湯の峯温泉−串峠−武住(ぶじゅう)−岩神峠−三越峠−たっくん坂−発心門王子−伏拝王子−
−熊野本宮大社−大日越−湯の峯温泉−請川



いよいよ熊野本宮である。山側の熊野古道からアクセスしたので、正門というべき東の大鳥居からではなく、裏の小振りな鳥居から入った。そのおかげで長々とした階段を登る必要もなく、本殿正面に入って行けた。
             熊野本宮、拝殿             熊野本宮、本殿



サッカー、ワールドカップで日本チームのエンブレムにも使われた八咫鳥(やたがらす、三本足のカラス)が、ここ熊野本宮の使者として旗などにあしらわれている。

また社務所にぶら下がっている幕にはどこかで見たような紋が・・・「おお!これは『左(右)三つ巴』ではないか!」聞くと熊野本宮の神紋だという。ウチと同じやないか(^^;) えらいところで変な発見をしてしもうた。
熊野本宮大社
                        熊野本宮



右左の言い方は色々あるようなので、正確にはどちらかわからないが、少なくとも方向は一緒である。でもよく見るとウチは丸の中に三つ巴の「丸に左三つ巴」というのが正式名称。うん、これなら違う。畏れ多くも熊野本宮さんと全くの一緒ではなかったのでひと安心だ。
 熊野本宮社の神紋        ウチの家紋



参拝も済み、長い階段を下りていくと大鳥居があった。ここで今回の旅を終わりにするつもりであった。しかしまだ14:40だ。車をデポした請川まで行くと15時には上がりになってしまう。陽が長くなったし、そう、ちょいちょいと熊野まで出向くわけにもいかない。そこで町の外れで発見した大日越に挑戦することにした。
            大鳥居        大日越、登り口



大日越

大日越とは熊野本宮から湯の峯温泉へ越える峠道である。

登るに連れて明治22年の水害により流出してしまった本宮大社の森が見えてくる。かつての本宮大社は、現在の8倍もの規模を誇っていたそうだ。明治に入ってからの急激な森林伐採が上流の十津川で大水害を呼び、濁流となった熊野川が中洲にあった本宮大社を呑み込み、ほとんどの社殿が流出したそうだ。

しかし、今日一の劇坂である。途中でどこかのサークルのような3名の女の子やハイカー達に出会ったので、ここ大日越は案外ポピュラーな道なのかもしれない。
          熊野本宮、旧社地                 劇坂




                 石畳                月見丘神社                 大日越



また石畳もあるし、途中に月見丘神社とか鼻欠地蔵などもあり、峠道としても第一級品である。湯の峯温泉への下りも急坂で、湯の峯温泉の間近になって湯峰王子があった。
            湯峰王子



湯峰王子から急な階段を下りていくと、何とあの小栗判官が湯治をして不治の病を治した「つぼ湯」にどんぴしゃで下りてこられた(16:40)。げに熊野古道は歴史の道であった。

このあと請川まで下りて、車を回収し、熊野本宮作戦は終了した。しかしこの大日越えがハードであったためか、後日風邪を引いてしまい、GWを含んだ2週間を完全に棒に振ってしまった。 ハンセイ☆ ̄(_._)せねばなるまい。
      湯の峯温泉へ下りていく         小栗判官ゆかりの「つぼ湯」





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