コースプランニング(PASS HUNTNG/峠越え)             

     
                 1998.11.13  更新

まずは手近な日帰りコースから自分のペースを知る | 峠のアプローチ | 峠の下り

PASS HUNTING実践編です。
しかし一般・長距離と内容が大きく変わるわけではありません。
メインディッシュが峠越えに変わるだけです。

まずは手近な日帰りコースから自分のペースを知る

自分がどのくらい走れて登れるかは人それぞれ違います。慣れてくると距離も伸ばせるようになりますが
始めはだいたい40km程度、標高差500m以内の峠越えをしてみてください。
そして走ったときのデータを記録し覚えておくと今後のプランに役立ちます。
すなわち自分は平地では1時間で何km走れるか?
坂では何m登れるか?舗装路とダートではどう違うかなど、休憩間隔も含めた自分のペースが見えてきます。
これは人それぞれですし、年齢による違いもあって一概に基準は出しずらいのですが、
私の場合、舗装路主体のオンロードパスハンでは60〜80km。メインがダートの林道含みだと40〜60km。
山サイやトレックパスハンでは20〜40kmくらいです。当然季節や路面状況によっても違いが出てきます。

峠のアプローチ

山をはさんだ集落と集落を結ぶ道はたいてい山の低鞍部(峠)を越えています。
峠にも地形や成立の歴史から色々なパターンが見られます。
地形上急峻な崖や山があるからといって必ずしもきつい登りになるとは限りません。
急斜面でもつづら折りで高度を稼げば以外に楽な登りもありますし、逆に緩い勾配の地形でも真っ直ぐ伸びた
直登路は休み処がなくてかなり疲れます。また谷を最奥まで辿って最後に山を巻いて峠に達するという
アプローチは登っていてもかなり楽です。
これは柳田国男の峠の表裏理論を適用すると合点がいくのですが、古くからの峠道は頂上に近くなって急に
険しくなる道と麓に近い部分が険しい道とに大別されるそうです。これは集落と集落を結ぶ際、出発点(表)
となる集落からはできるだけ楽に登っていこうと考えるため、沢沿いの豊富な水でのどをうるおし、木陰もあって
身体のオーバーヒートを癒すことができる道を採用し、反対側では目的地(裏)を目視して下っていけるように
尾根筋の道をとり、目的地近辺で一気に駆け下りるという手法をとったらしいのです。現在でも尾根道は眺めが
良くて路面状態も安定したトレッキングパスにも使われる道です。しかし尾根筋ですから水場はほとんどありません。
古道に見られるこのような道の造りを頭の端に置いて地図を眺めるとどちらからアプローチしたら楽かがおのずと
見えてくるでしょう。しかし最近の土木工法で無理矢理作った道にはあてはまらないことが多いので注意が必要です。

峠の下り

同じ坂道でも登りでは押したり担いだりになっても下りなら激坂でも乗車できるものです。
コースプランニング(一般・長距離)では傾斜のきつい方から登れと書きましたが、
MTBで行くようなシングルトラックや山道の場合には緩い坂を乗車して登って、
急傾斜を乗って降りてくるという逆パターンも良い選択になります。
何故なら押しや担ぎというバリエーションはあっても
自転車なら乗って楽しむのが一番賢い遊び方なのですから。

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